フランスでの新型コロナウイルスの感染拡大のニュースが日本を駆け巡って久しく、今でもそのイメージを強く持っている人も多いと思います。しかし本当の現状はどうなのでしょうか?一般旅行者は入国可能なのでしょうか?そんな疑問をフランス留学経験者が現状をもとに徹底解説いたします!!
フランスにおける新型コロナウイルスの状況
フランスの新型コロナウイルスの状況を解説していきたいと思います。
フランスのコロナウイルス感染状況の推移
フランスの新型コロナウイルスの感染拡大の状況は一時期に比べると落ち着いてきています。一時期は感染拡大が抑えられずに最も拡大が深刻であった時期から6月の上旬までで、新型コロナウイルスによる死者が3万人にのぼるなど非常に深刻な事態に陥っていました。そんなフランスですが6月中旬から6月後半に入り感染拡大に歯止めがかかり始めました。
- 6月上旬までに新型コロナウイルスによる死者が3万人にのぼった
- 6月中旬に感染拡大に歯止めがかかり始めた
YouTubeでも解説してるから観てね!↓
6月の中旬に感染拡大のペースが鈍化してきたフランスですが、現状はどうなのでしょうか??
フランスにおける新型コロナウイルスの現状
コロナウイルスの拡大を受けて厳しいロックダウンなどを行い一時期は感染拡大を抑えられたかに見えたフランスですが、7月に入り再び感染拡大の兆候が見られてきたと報告されました。7月の初めまではこれまでの感染者、死亡者の週平均を下回る結果となっていましたが、7月8日に確認された感染者、死亡者の数が過去1週間の週間平均を上回ったと発表されたのです。
- 7月初めまでは感染者と死亡者の週平均を下回っていた
- 7月8日に確認された感染者死亡者が過去1週間の週平均を上回り感染の再拡大が懸念され始めた
新型コロナウイルス再拡大の兆候を受けてのフランスの対応は?
先ほど見てきたように一度は減少の一途を辿るように見えたフランスですが再拡大の懸念が再び広がっています。それを受けてフランス国内では現在、どのような対応を行っているのか見ていきましょう。
現在のフランス国内のコロナウイルスへの対応策
現在、フランスでは残念ながら感染者数に関して1ヶ月ぶりの高水準を記録してしまったことを発表しています。その数は1日で1400人に迫るということで再びフランス全土に緊張が走っています。こうした再拡大の兆しを受けて7月20日より屋内の公共の施設ではマスクを着用することを義務化しました。
- 7月後半になりフランス全土での1日の感染者は1400人に迫り、約1ヶ月ぶりの高水準になった
- 感染の再拡大の兆候を受けて屋内の公共施設等でのマスクの着用が義務付けられた
😷ロックダウン解除から2ヶ月が経ったフランス。感染再拡大の兆候が見え始めていることを受け、7月20日の週から屋内の公共スペースでのマスク着用が義務化されます。すでにマスクをしないと入れない施設が多いですが、第二波を警戒してより厳しい対策がとられます。→https://t.co/27y6SYrTfQ pic.twitter.com/EG5stbMvSr
— トリコロル・パリ (@tricolorparis) July 17, 2020
7月11日から開始された次のステップへの移行期間
フランスは7月10日まで発令していた衛生緊急事態宣言を解除し、7月11日から10月30日までを次のステップへ進むための移行期間としました。この移行期間では移動に関することや密集しやすい商業施設への規制を行うことができるとされています。これに伴って今現在通常営業が行われている施設であっても、新型コロナウイルスの再拡大が大きく懸念されるような事態になれば再び営業を停止することができる。現在は先ほども見てきたように、交通機関を利用する際のマスク使用や、5千人以上が集まる集会を8月の31日まで禁止すること、そして飲食店では1グループ10人以下であること、またテーブル同士を1メートル以上離すこと、店内でのマスク着用等が義務化されて違反した場合は罰金も設けられている。
- フランスは7月11日から10月30日までを次のステップへの移行期間と定めた
- 飲食店や公共施設での規制を設けて感染が再び広がればさらに規制強化を行うことができるとしている
2020年7月30日現在、フランスに旅行できる?
今現在、フランスに行くことはできるのでしょか?以下で解説していきます!!
フランスに入国が可能!?
率直に申し上げると、日本からの渡航者は無制限にフランスに入国することが可能です!!まさか!?と思った方が多いと思いますが7月1日からフランスは国を限定して入国を無制限に認めています。しかし15日間に一度見直しも行われるということです。最新情報ではフランス到着時に簡単な体温検査が行われるのみという情報が入っています。
- フランスは国を限定して7月1日より無制限での入国を許可した
- 15日間に一度見直しが行われる
- 現在はフランス到着時に簡単な体温検査が行われる
現実的にフランス旅行は本当に可能なのか!?
フランスはほぼ制限なしで渡航できると衝撃的な内容を見てきたのですが現実的に本当に行くことは可能なのでしょうか??
私の考えでは渡航は可能ですが、現時点ではリスクもその分大きいと考えます。まず、7月21日の時点で外務省はフランスへの渡航危険度をレベル3(4段階中)としていることから日本政府は行くべきではないと判断しています。これまで述べてきたようにフランスでは感染の再拡大の懸念があり現地で感染するリスク、また日本からウイルスを持ち込んでしまう可能性も十分あります。また、無事に日本に帰国したとしても14日間の自主隔離が必要となります。旅行期間と隔離期間を合わせると相当の日数を費やする必要もあります。また一番の懸念としてはこのような感染拡大の兆候が再び見られる局面では、日々入国の条件が変更される可能性があるということです。もし渡航中に日本がフランスからの渡航を完全に拒否するような事態になった場合、莫大な時間と費用が必要になることもあります。一見嬉しいニュースに見えますがまだまだ慎重に状況を見極めていく必要がありそうです。
- 渡航は可能だが相応のリスクを覚悟しなければならない
- まだまだ一般旅行者が渡航するのは時期尚早であると言える